こんにちは、Chikarin!です。
この記事はこんな疑問を持っている人におすすめです。
- 毎日しんどい……誰かに話を聞いてもらいたいけどカウンセリングってどうなんだろう?
- カウンセリングってどれくらいお金がかかるの?
- 認知行動療法って何?
- 今通っているカウンセリング続けようかな?辞めようかな?
上記のような不安がある方はぜひ今回の記事を読んでみてください。
このブログを書いているのはこんな人

Chikarin!とは
2016年(平成28年)に発達障害(ADHD)ありと診断。仕事もプライベートも上手くいかず、借金も抱えてどん底の人生を送るが、なんとか借金を完済。部屋を片付けてから生活が改善し、2023年の春年上の男性と結婚した。結婚後も築30年家賃2万5千円のアパートで一人暮らしを続けている。家にない家電はテレビと洗濯機。ADHD当事者として身につけたライフハックなどをTwitterやブログなどを通して発信している。
さらに詳しいプロフィールについては→こちら
カウンセリングを受診した過去
私は初めから病院を受診したわけではありません。
まずはカウンセリングを受診し、その後病院を受診しています。
私がカウンセリングに通うことになった経緯を詳しくご紹介します。
「もう限界……」
発達障害の診断を受けたのは27歳の9月のことなのですが、遡ること1年半前。
新年度に新しい仕事を始めた私は、研修の時からすでに仕事で至らぬ点を指摘されることが多く、本採用となった後も毎日ビクビクしながら過ごしていました。
仕事自体は長年夢見ていた念願の職業だったためやっと夢が叶い、少しでも上手くなりたい!とやる気に満ちていたのですが、実力はなかなか伴わず単純ミスも減らず、意に反して着任3ヶ月目で痺れを切らした先輩に「やる気がないのに来られるのは迷惑なんだけど?」と言われる始末。
とても一記事では語り尽くせないそれは濃い(悪い意味で)日々を過ごした私は、ついに社内でも伝説となる大きなミスを起こしてしまいました。
それがきっかけで社内での人間関係が最悪に悪化。
長年夢見ていた憧れの仕事につくことができているはずなのに、頭に浮かぶのは気持ちは沈み「怖い」「辛い」「苦しい」ばかりでした。
しかし、1年目が終わりに差し掛かった頃。
ついに限界がきてしまいました。
- 街を歩いている時、急に涙が溢れてきて止まらなくなる
- 仕事帰りに道端で過呼吸のようになり、足元がおぼつかなくなる
- 夜中も仕事のことを考えず寝付けず、朝いつにも増して起きられない
- 仕事に行きたくない
限界を迎えた状況の中で自分を客観的に見ることができる気力がなんとか残っていたのは、夢の力(憧れの力)だったのだと思います。
私は幸運でした。
もう気持ちが持たない、と思いその場でスマホで「カウンセリング 〇〇市 認知行動療法」と検索し、ヒットしたクリニックに電話。
予約を取りました。
相談できる友人もいなかったので、第三者に頼るしかなかったんです。
カウンセリングのクリニックは混み合っていて、予約が取れたのはたしか1ヶ月先だったと思います。
「もう限界……」と思ってからの1ヶ月はとても長かった……。
その間よっぽど、いのちの電話にかけようかとも思いました。
スケジュール帳にカウンセリングの予約の日を書き込み、過ぎた日に×マークをつけながら予約の日を指折り数えてなんとか乗り切りました。
信号機と一緒で、赤色を待たずにまだ少し余裕がある段階で心のケアをすることが大切だと身をもって感じました。
カウンセリング受診
初診の日。
私はクリニックに遅刻しました。
クリニックから「今日予約されていますがどうかされましたか?」と電話をもらって自分が予約を忘れていることに気が付き慌てて準備。
カウンセリングの日を指折り数えていたのに、私は当日家で漫画を読むことに夢中になっていていました。
再指定された時間に来院し、平謝りしながら初回90分号泣しながら語り倒しました。
私がお世話になったクリニックは
- 初回……6000円/90分
- 2回目以降……5000円/50分
正直痛い金額でしたが、それでも月に1回〜3回、半年ほど通いました。
初回は今の自分の状況や困っていること、しんどいことなどを話し、次回以降継続カウンセリングを行う場合どのように進めていくかを相談。
90分もあったらたっぷり話せると思うじゃないですか?
これまで誰にも相談できなかった分、堰を切ったように話したらあっという間で時間が足りませんでした……。
3回目からは、認知行動療法を行っていきました。
事前にワークシートが配られて、次回それについてカウンセリングしていくというもの。
これが実際に使っていたシートです。

このシートは初めにもらった説明のシートですが、ご要望があれば私が実際に記入したものを公開することも考えています。
リクエストはこのブログの「お問合せ」もしくはTwitterからお願いします。
このシートでは
- できごと
- 起こった感情とその強さ
- 自動的に生じた考え
- もとになった考え(その感情に至ったのはどんな考えがあるからか)
- 別の考え
- 考え直した後の感情とその強さ
何か起こった時に、この項目に基づいて記録できるようになっています。
認知行動療法は、心理的な問題に対処するために使われる心理療法の一つで、不適切な思考パターンとそれに伴う行動パターンを変えることを目的としています。
そのほかにも、法律、教育、ビジネス、スポーツなど、さまざまな分野で認知行動療法の考え方が取り入れられているようです。
しかし、子ども時代から宿題をこなすのが苦手な私のことです。
案の定カウンセリングの予約時間直前に、思い出しながらつけ焼きがで欄を埋めることになり、カウンセリング当日も不完全燃焼でした。
毎回そんな感じだったので、何回か通ううちに「なんか違うな……」と感じるようになってきました。
私がワークシートを活かせず、カウンセリングがなかなか進まなかったのです。
病院を受診したい…
当時私は既に自分にはADHDがあるのではないかと感じていて、その確信の部分をはっきりさせないと前に進めない、と感じ始めていました。
カウンセリングに行き詰まりを感じていたこともあり、私は先生にこう切り出しました。
先生の考えでは、発達障害があったとしてもなかったとしても、あなたが今何に困っていてそれに対してどう工夫して対処していくかが本当に大事なことなので、もう少し認知行動療法を続けてみないか、ということでした。
結局私はその先生を教えてもらい、「紹介」はできないとのことでその帰りに病院に予約の電話をかけました。
2月にカウンセリングを受診し始め、病院に電話を入れたのが3月末のことでした。
カウンセリングに行くのを辞めた
その後病院を受診するのですが、病院に通い始めてカウンセリングには行かなくなりました。
結局カウンセリングに通っていたのは2月末〜10月までで、それ以降一度も通っていません。
行かなくなった理由は3つあります。
- 認知行動療法のワークシート(宿題)をこなせなかった
- 病院を受診することになりスケジュール的に両方通うのが難しくなった
- 病院とカウンセリング両方の費用を捻出するのが難しくなった
病院に行き始めてからカウンセリングを月1回にしても、両方合わせると費用が1万円を超え私にとって支払いを続けていくのが難しくなってきました。
カウンセリングを否定するわけではなく、認知行動療法も続けることでいい効果があるんだろうなと感じることができたのですが、当時の私はワークをこなすことができなかった……。
今ならワークには取り組める気もするのですが、費用的な面で負担に感じるので現在も通っていません。
さて、かくしてカウンセリングに通うのを辞め、病院に通うことにしたのですが、その時私はまだ知らなかったのです……。
まさか、あんなことになるなんて……。
次回、病院受診の話に続きます。
