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感覚過敏やHSPでも工夫次第でもっと生きやすくなる

先日、早く起きて電車移動だった私。

まだ人もそれほど多くない時間帯で、雨は降ってたけど清々しいはずの朝なのに、しばらく歩いたらアレ?キモチワルイ……。

吐きそうとかめまいがするとかそういう感覚とは違って、言葉ではうまく言い表せないんだけど、脚がその場の地面についていて、身体がその場の空気に触れていて、目でその場の景色を見ていて、鼻でその場の空気を吸い込んでいて、耳からその場の音が入ってくる、それら全てが耐え難い……。

具体的に言うと、用水路で鳴くカエル、土の中にいるであろう大量の微生物、雨の日の朝の世界の青っぽい濁ったグレーの色、向こうを散歩しているおじさんが吐き出す空気や肌から分泌されているであろう目に見えない汗や油、コケの胞子?の1本1本、地面で跳ね返ってくる雨とそれに混じっているであろうホコリや土。

どうにも説明出来ないし分かってもらえないかもしれないんですが、そういう細かいもの全てが私の感覚を襲うのです。

 

思い返せばこの間もそうでした。

ワーッ!と叫びだしたくなるようないてもたってもいられないザワザワするキモチワルイ感覚。

そう言えば最近はあまりなかったけど、子どもの頃は今よりもっと高い頻度でこの感覚になってたぞ……。

そして、今回もこの間もこんな感覚になったのは朝だった。

 

これは一体何なの!?

 

気になって、ネットで調べてみたのです。

そして上がってきたワードが「感受性」でした。

 

The Highly Sensitive Person

このキモチワルイ感覚はなんなんだ……

そう思って調べているうちに、ふと子どもの頃言われた「Chikarin!ちゃんはカンジュセイが豊かなんだね」という言葉を思い出しました。

そして行き当たったのが、エイレン・アーロン氏が研究しているHSP『The Highly Sensitive Person(とても繊細な人)』。

 

HSP(the Highly sensitive personとは?

ハイリー・センシティブ・パーソン(英語: Highly sensitive person, HSP)とは、生得的な特性として、高度な感覚処理感受性(あるいは、カール・ユングの造語で言えば生得的感受性)を持つ人のこと。共通して見られる特徴として、大きな音、眩しい光・蛍光灯、強い匂いのような刺激に対して敏感であることが挙げられる。HSPはしばしば、豊かで複雑な内的生活を送っているという自覚をもっている。物事に対して容易に驚き、短い時間にたくさんのことを成し遂げるよう要求されると混乱するという性質を持つ。

ハイリー・センシティブ・パーソン – Wikipedia

HSPは男女によって偏りはなく、5人に1人はいるというデータもあるそうです。意外と多いですね。

あ、もしかしたら私も当てはまるかも……とすぐに思いました。

実際、セルフチェックでもほぼ全ての項目でYESでした。

HSPについて、詳しく知りたい方、セルフチェックしてみたい方はこちらをご覧ください。

エイレン・アーロン氏のWebページ

書籍も出ています。

 

ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)

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ひといちばい敏感な子

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敏感すぎて困っている自分の対処法

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HSPの4つの特徴

HSPには大きく分けて4つの特徴があるそうです。

  1. 処理の深さ(Depth of processing)
  2. (他の人と比較して容易に起きる)過度な興奮(Over aroused)
  3. 感情的反応性・高度な共感性(Emotional reactivity and high empathy)
  4. 些細な刺激に対する感受性(Sensitivity to subtle stimuli)

この頭文字をとって、HSPの特徴は「DOES」と表されることがあります。

感覚の過敏性があっても、これら4つの特性のうち、一つでも当てはまらない部分があるなら、その人はHSPではないとされています。

 

1.処理の深さ

刺激や情報が入ってきたとき、他の人よりもさらに深く感じたり考えたりします。

例えば、年齢以上に大人びた受け答えをしたり、初めて経験することや初めて訪れる場所に慣れるのに時間がかかったりという行動にも現れるそう。

その場の状況や相手の気持ちを深く読み取ろうとして、相手の顔色を窺ってしまう。

2.過度な興奮

自分の内なる変化にも周りの変化にも、人一倍よく気がついたり異変を察知したりします。

精神的にかなりの負担がかかるため、疲れやすいという症状となって現れることが多いようです。

目・耳・鼻など五感で感じる刺激から多くのことを読み取りすぎてしまうので、無意識のうちにストレスになっていることもしばしばあります。

情報が多く賑やかな(視覚的・聴覚的)場所では疲れ切ってしまいます。

3.感情的反応性・高度な共感性

喜怒哀楽が激しくなりがちです。感情表現が豊かで、他の人の気持ちに共感しやすく、他人の顔色を必要以上によんだり、映画の主人公に感情移入して号泣してしまったり、人でないモノにさえ感情移入してしまうこともあります。

4.些細な刺激に関する感受性

物事のちょっとした変化によく気が付きます。

些細な刺激や変化に気が付きやすいのは感覚過敏のせいというよりも、入ってきた情報の受け皿が大きい(感受性が強い)からだとエイレン・アーロン氏は著書「ひといちばい敏感な子」の中で言っています。

ASDHSPは間違われやすい

この2つの違いはこんなところにあります。

HSPは、音、匂い、色などどれか一つの刺激に対してだけ過敏に反応するのではなく、さまざまな感覚に過敏に反応してしまいます。

一方でASDの人は感覚面においても感情面においても、とても敏感なところがあるかと思えば、他の人だったら不快に思ったり、とても痛いと感じることに対して鈍感だったりすることがあります。

ASDの人は脳の特性で感じた刺激を「常に」独自のルールで処理してしまうのに対し、HSPは刺激過多になった場合にだけ、感情面や感覚面で感覚があふれ出してしまうのです。

 

ASDHSPの違いは何?

FAQ:What is the relationship between the HSP trait and Attention Deficit/Hyperactivity Disorder (also sometimes called ADD)?

 ※サイトは日本語訳してあります。

ADHDHSPとの関係性について

HSPADHDはよく似ていますが、実は正反対です。ADHDを持っている方は、「分かっちゃいるけどやってしまう」に心当たりがあると思います。

分かってはいるけれど衝動を抑えることが難しいというのがADHDなら、HSPは行動を起こす前に「一旦立ち止まって深く考える」という傾向を持っています。

また実際に動き始めてからも、一つ一つ深く考えたりいろんなところに気をまわしながら行います。

しかし、重要なことがあります。

ADHDHSPこの2つは真逆の傾向ですが、共存でないとは言い切れません。

パターンとしては

1.本当はADDではなくHSPである可能性

2.本当はHSPではなくADHDである可能性

3.ADHDでもありHSPでもある可能性

この3つが考えられます。

 

HSPADHDがどうかを判断する時の一つの基準として、エイレン・アーロン氏は「その人が静かな場所で集中していられるかどうか」を挙げています。

ADHDがある人は、物音ひとつしない静かな場所で集中していることが難しくむしろすこしくらい雑音があったほうが集中できたりしませんか?

しかし、HSPは、静かな場所で神経が高ぶっていないときこそ、優れた集中力を発揮できます。刺激が多い状況だと、脳が刺激から身を守るためにパフォーマンスを下げてしまい、普通の人以上に状況の変化に気づくのが難しくなることもあるのだということです。

 

ADHDHSPとの関係性について

FAQ:What is the relationship between the HSP trait and Attention Deficit/Hyperactivity Disorder (also sometimes called ADD)?

  ※サイトは日本語訳してあります。

 

HSPに大切なのは情報を引き算すること

HSPには刺激、それ以外の神経の高ぶり、ストレスの原因となるものを減らすことが必要です。

感受性が高いので、放っておくと無意識に全部取り込もうとして体が悲鳴を上げてしまうのです。

普通の人以上に、情報の取捨選択を意識して生活していくことが必要なのだと感じました。

色んな情報が一気に自分の間隔を襲ってきて、さらに深く考えすぎてしまうことから想像が膨らみすぎてしまう……まさにこの間私が困ってツイートした通りです。

感じ取ってしまう・深く考えてしまうのが持って生まれた特性で仕方ないとすれば、「あ、また感じ取ってしまった。でもこれは今の私には必要ないよね」「あ、これは今感じなくていいことだよね」と取捨選択して、少しづつ少しづつ引き算していけばいいのです。

そしてキャパを超えるもの、今は必要ない物は余分です。余分なものは足し算しない。

人やモノとの関係も、五感で感じる感覚も、全部受け止めるのではなく今の自分にとって必要なものだけを選んで生きてくことができれば、ずいぶん生きやすくなりそうです。

 

アウトプットの重要性

 入ってくる感覚の洪水に押しつぶされそうになったら、アウトプットすることが大切です。

インプットばかりだといつかせき止められていた感情が溢れて、刺激の波にやられてしまいます。

 

可能性も秘めている

「繊細で感受性豊かで疲れ果ててしまう」そんなHSPですが、大きな可能性もまた秘めています。

強い感受性と豊かな創造性はアーティストや学者向き。

独自のユニークな表現に繋がります。

また、HSPは落ち込んだり不安になりやすいことが分かっていますが、深く考えたり、共感したり、ちょっとした刺激に反応してしまう特性はネガティブな方向だけでなくポジティブな方向へもとことん豊かに働きます。

環境が良ければ、人一倍プラスに作用し吸収できるのです。

このことから見ても、情報を取捨選択し「今の自分に必要なものは何か」しっかり考えることが大切です。

そのためにはまずは自分を知ること

全てはそこから。